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綺麗なる水

短歌十五首  歌集を作る為に選びました。

① おばさんのファンだよと少年に言はれひらりと近づくこころ

② このあした挨拶をする少年の憂ひのごときものをわが聞く

③ 髪黒く染めなほしたる少年は職に就きゐてわれに親しむ

④ あらかじめ歓迎のことば身につけて台湾のツアー客をむかふる

⑤ わがために抹茶点てゐて生まれ日のけふしづかなる心を保つ

⑥ アスパラは夕べの光とどめつつ転作の田の風に華やぐ

⑦ 山茶花の花はここだく咲きいたり静けき朝の日だまりにして

⑧ 夏映ゆる空の光に止むことのなく立ちあがる噴水浄し

⑨ 古里の潮のかをりをよすがとし駅の売店に昆布など売る

⑩ 積み来たる恩恵受けしごとくにて老いたる医者が介助されゆく

⑪ 収穫をしたるばかりの玄米に心は足らふ手に掬ひつつ

⑫ 食い違ふこころ互ひに許さんと娘の求めたる握手に応ず

⑬ 縮緬の端切れを縫ひしお手玉が音やはらかく手の中に入る

⑭ この先を生き抜かんため揺るぎなき心を試す自立めざして

⑮ 綺麗なる水の争奪戦の始まると聞きて危惧せり二十一世紀を

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